なんか書いてます

書評や興味あることについて書いてます

鑑識力

一流プロ5人が特別に教えてくれたサッカー鑑識力

一流プロ5人が特別に教えてくれたサッカー鑑識力


鑑識力という文字を見ると、科捜研?と連想するのは私だけだろうか。この本はついついジャケ買いしてしまった。デザインだけでなく、サッカーに関わる選手から監督、アナリスト、経営者の視点からサッカーを知ることができる。

サッカーといえば、テレビ中継で上から俯瞰で見るのが当たり前である。しかし、実際のピッチで闘う選手達は、平面的に視野をとらえているのでなかなか鳥の目のように見ることは難しい。なかには、まるで上からみたかのようにスペースをうまく使う選手もいる、その1人が本書に登場する中村憲剛選手だ。中村選手は、選手間のイメージを共有することでハッとするプレーを可能としているようだ。

そんな選手たちをよりクリアで迷いなくプレーする戦略面で支えている1人が、パフォーマンス・ゲーム分析アナリストである。本書では、オランダの名門クラブのアヤックスに所属する白井裕之アナリストだ。白井さんが大切にしているのが、「客観」だ。客観的に物事をよくみろと言われるが、現実には主観が大きく影響してくる。細かいフィルターを何枚も通すことで主観を一つずつ排除し、正しい方向へ導くのがアナリストの役目なのだ。

他にも独自の考えをもつ人たちが紹介されているが、やはり本書を手にとってサッカーの多面的な視点を感じとって欲しい。サッカー好きな人だけでなく、ロシアワールドカップの真っ只中で少しでもサッカーに興味をもった人にも読んでもらいたい。


それでは。はい、さよはらー。