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接待の教科書

成毛流「接待」の教科書  乾杯までに9割決まる

成毛流「接待」の教科書 乾杯までに9割決まる



接待とは、もはや僕の中で死語となっていたといっても過言ではない。僕は仕事柄、接待とか人付き合いが少ない。そんな僕でも接待する機会が訪れた時に最高の教科書になったのはいうまでもない。接待とはいかなくとも、人をもてなす一つの効果的な手法を学ぶことができる内容であった。

接待とは一体なんぞやと。著者いわく、接待は飲み会のようにその場をただ楽しく過ごすものではないと。接待とは、異なる立場にある人と仲良くなるためにもてなすこと。接待相手と普通の関係ではなく、特別な関係へつなげるものであると。仲良くなるには、一体どうしたらいいものか。

接待を成功させるには、当たり前なことではあるが接待当日までの準備が重要である。まず、店選においては、ビルの一室ではなく一軒家の店が演出として優れているそうだ。店の外観や内観といった箱そのものだけでなく、人によるもてなしがきちんとなされているかも接待の合否に影響をもたらしてしまうことも頭に入れなければならない。それに加えて、相手方のスケジュールを考慮してもてなさなければ気を使わせて満足することなく帰られてしまう。

このように頭をもたげる点が多すぎることを本書は分かりやすく、演出法やタブーの扱い方など教えてくれる良書である。また、著者はなぜいま、接待を推奨するのか。最初に言ったように、接待をする機会は限りなく少なくなっている。そこで、接待は貴重な機会となっている。やっている人が少ない、多くの人との差別化ができる手段だとも言ってもいる。つまり、最高の接待の方法だけでなく、他人との差別化を考えさせるエッセンスを含む本なので、ぜひ読んでみてほしい。

ではでは。さよならー。